本門佛立宗のシンボル 勝劣派共通の鶴丸をベースに「仏立」の漢字を図案化している |
今年も宜しくお願い致します!m(_ _)m
大晦日、仕事終わりに新宿バスタから深夜バスで移動して
令和初のお正月三が日は実家の京都で過ごしてました。
案の定いろんな寺社仏閣等を廻ったので日別で記事にします!
白みその京風お雑煮 |
実家は京都市の南にある宇治市ですが、
お正月は家族そろって仏壇でお題目を唱えた後に
お節料理を囲んでお祝いをして
その後、初詣は神社ではなく、法事等でお世話になっている
伏見のお寺に行き御講に参加して、ここでもお題目を唱えます。
そしてさらに北上して京都洛中の本山、お墓参りに行きます。
もちろんお墓でもお題目を唱えます。
世間一般的な正月の雰囲気とは違うかもしれません。
こういうテイストのブログなので
特定の宗教観、イメージが付くこと避けるために
あまり公にはしてきませんでしたが
この機会に個人的な宗教について少し書いてみます。
家の宗派は本門佛立宗です。
日蓮宗系の宗派で、北野天満宮にほど近い宥清寺が大本山です。
ここが我が家の菩提寺となります。
正門 |
本堂 |
日扇聖人像 |
宥清寺は日蓮宗京都十六本山の一つに数えられ
京都における最初の日蓮門下の寺院とされる由緒ある寺です。
そう聞くと本門佛立宗も伝統宗教の一つと思われるでしょうが、
本門佛立宗は長松清風(日扇)によって
1857年(明治10年)に本門法華宗内に作られた本門佛立講を源流とし、
1947年(昭和22年)に本門法華宗から独立したので
比較的歴史が浅く新宗教に分類されることがあります。
あくまで祖師日蓮が伝えた法華経の題目を唱える修行を第一とし、
現証利益を求めるという特徴があります。
海外布教にも積極的でブラジル中心に多数の信者がいます。
日蓮系新宗教というと
あまり良い評価をされない事もある創価学会が有名ですが、
これら日蓮正宗系(富士門流)新宗教の
在家主義や他宗攻撃のスタンスは実は本門佛立宗の影響が大きく、
悪名高い謗法払いも元々は本門佛立宗が始めたもので、
あまり聞きなれないマイナーな宗派かもしれませんが、
伝統宗教と新興宗教の中間であり、
ある意味現在の新興宗教のモデルとなった宗派でもあるのです。
本門佛立宗、
その母体となった本門法華宗は日隆を祖とする八品派で
創価学会や顕正会、その母体となった日蓮正宗をはじめ
日興を祖とする富士門流とは一切関りもなく、
むしろ宗教的には対立しているとは言え
こうした鶴タブーを生み出した源流の一つであることを考えると
個人的に創価学会問題に対して微妙な感情を持たざるを得ないのです。
(その他、日蓮宗の詳しい話はこちら)
教義やその布教方法についてはともかく
我が家の先祖が最初期の信者だったらしく
祖母が亡くなった時には
開祖日扇聖人直筆の御本尊が出てきたぐらいなので
代々信心深い家系なんだと思います。
なので子供のころから頻繁にお寺に連れられて、
七五三も成人式もお寺で迎えました。
本来は神社の鳥居をくぐる事も許されないほど厳しい宗派ですが
御覧の通り私自身は自由にフランクにいろんな寺社仏閣を廻っています。
家の宗教だから大切にしたいとは思いますが、
個人的に特定の宗派に帰依しているという感覚はありません。
まぁ将来的にどうなるかは別として
日扇さんだって落ち着くまでは
様々な宗教に触れてきたのでいいんじゃないかなっと…
さて、この宥清寺、
京都十六本山の中では唯一御首題が頂けません。
日蓮宗の御朱印自体、
日蓮宗専用の御朱印(御首題)帳のみ「南無妙法蓮華経」の御首題が頂け、
神社や他宗派が混在した御朱印帳では「妙法」と略された御朱印か、
最悪何も書いてもらえないというハードルがありますが、
これは南無妙法蓮華経という文字自体が御本尊であり
写経の証である他宗派の朱印と同列に扱うことはできないという
宗教的理由からこうした対応が取られています。
本門佛立宗(八品派)や日蓮正宗(富士門流)を含む勝劣派は
御首題自体をやってないという所が多い印象です。
これは日蓮聖人が伝えてないからという理由です。
池上本門寺で日蓮宗の御首題集めを開始したときに
お坊さんに「1ページ目は菩提寺用に空けますか?」と聞かれましたが、
御首題を頂けない事は分かっていたので
1ページ目から書いてもらっていました。
普通の御朱印コレクターならここで諦めて終わりですが、
幸いにも代々続く本門佛立宗の檀家家系なので
頼んだら何かしらやってもらえるかもしれません。
御首題の書かれた専用の掛け軸が既に実家にあったので写真に収めました。
それぞれの寺の判子が押されているようです。
家が本門佛立宗で御朱印コレクター的には得した感じですが
…こんな記事書いて破門されないかしら(;^ω^)
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