皇居一般参観。

有休消化のため平日にお休みができたので
以前から行ってみたかった皇居と国会の参観に行ってきました。

皇居一般参観

皇居前広場と北の丸公園は合わせて皇居外苑と呼ばれ、
広く開放されており、
通常の車道にも面して入苑の概念自体がありません。
皇居東御苑は月金以外は原則的に公開されていて
誰でも予約なしで訪れることができますが、
皇居というより江戸城の遺構といった趣が強いです。
やはり二重橋の向こう側こそ聖域という感じがしますが、
実はこちらも正式な手続きを踏めば誰でも入ることができます。
※係りの誘導に従うツアー形式で東御苑のような自由行動はできません。
しかし公開日が火曜~金曜の平日週4日
午前と午後の一日二回と限られていて、
見事に日月定休の自分にとってなかなか行く機会がありませんでした。
弟が関東を去る前に皇居を訪れた際も
皇居の一般参観には参加できず、
皇居一般参観は基本的に予約が必要で、
参観日の4日前には手続きを完了させる必要があるとの事です。
しかし、2016年からは
先着300人で当日受付もできるようになったので、
雨の予報だったし当日受付でまぁ大丈夫やろ…
と言いながらどの程度の人気なのか分からなかったので
整理券配布を開始する9時目がけて東京へ…
見事に出勤時間帯で満員電車に乗る事になりましたが、
暑いやら息苦しいやら、途中で血の気が引きはじめ
御茶ノ水で降りてホームのベンチで休むというロスタイム…(-_-;)

無事、東京駅について

桔梗門前に行って整理券を貰いましたが、
女性一人と外国人三人組ぐらいしかおらず、全然余裕な感じ。
整理券No.38という事は38人目という事?
参観パスとなる首掛けの番号は105。105人目なの?
法則性は不明ですw
首掛けを掛けて9時半頃から入場開始。
東御苑には大手門・平川門・北桔橋門。
大嘗宮参観の際は坂下門から入りましたが、
桔梗門から入るのは初めてです。
桔梗門を入って持ち物検査を受けた後、
まず窓明館という建物に通されます。

ここは普段勤労奉仕の方などが休所として利用される建物で
ここで参観の事前説明が行われますが、
既に宮内庁HPで見た映像が流されており、予習済みなので
さっさと左奥の宮内庁生協限定品の皇居参観グッズを買いに行く。
参観後は売店もすぐ閉まってしまうので
参観前の約30分、それも団体客が来る前に買って、
コインロッカーにさっさと閉まって参観に備えるが吉。
諸々買ったやつ

皇居グッズは東御苑や
楠公レストハウスなどでも販売されてますが、
観光地価格で割高なのでこちらで買うのがおすすめです。

最初に英語組が出発し、次に中国語、最後が日本語です。
説明を受けている間にぞろぞろと団体が入ってきて
こんな天気でも結構人気だな~と思いましたが、
外国人が抜けたら50人程度になってました。
やはり中国人が多い…。

旧枢密院庁舎

皇宮警察の車両と共に
ツアーで最初に紹介されたのが旧枢密院。
国会議事堂のモデルとなったと言われる建物。
現在は皇宮警察本部庁舎となっていますが、
2006年から改修され2012年に完成。
2013年から使用が始まったばかりで、
1984年から長年使用されず荒廃が進んでいたという事です。
桔梗門付近の石垣。武将の家紋が散見される。
こちらは島津家の丸十字

富士見櫓

皇居内で最も古い建物が三重櫓の富士見櫓です。
1657(明暦3)年の明暦の大火(振袖火事)で焼失、
2年後の1659(万治2)年の再建です。
同時に焼失した天守閣はその後も再建されなかったために
長らく江戸城の天守閣の役目を負うなど重要な建物でした。
どの角度から見ても同じような形に見えることから、
「八方正面の櫓」とも呼ばれ、昔はここから富士山が見れたのだとか。

宮内庁庁舎

大嘗宮の一般参観でも見ましたが、今回は雨の中の宮内庁庁舎です。
東京大空襲で明治宮殿が焼失したため、
新宮殿ができるまでの間、三階部分が仮宮殿として使用され、
正面のバルコニー部分に
昭和天皇と香淳皇后がお出ましになり一般参賀が行われました。

宮殿(長和殿)

坂を上って最初に目に飛び込んでくるのが松の塔
夜は点灯します。
長和殿
中央に一般参賀で皇族方がお出ましになられるバルコニー
向かって左側は祝賀パレードのスタート地点となった南車寄せ
主に国外の来賓が利用する。

坂を上ってお目当ての宮殿が見えてきます。
宮殿と言っても中には入れず、宮殿東庭から眺めるだけで
見れるのは長和殿という横長の建物がメインです。
長和殿は一般参賀や海外国賓の天皇陛下との謁見などで
度々テレビでも映される皇居を代表する最も有名な建物です。

宮殿東庭は一般参賀の際に国民が収容される広場になっており
地下は巨大な駐車場になっています。
皇族方がお出ましになるバルコニーは地上3.4メートルと意外と低く、
松の塔から延びる手前の白いラインが一般参賀の最前列となっており、
意外と間近で皇族方を拝めることが分かります。

頑張れば奥の方に長和殿と正殿を繋ぐ回廊が少し見えます。
中門

皇居正門&正門石橋(眼鏡橋)

水面の反射で眼鏡に見える事から眼鏡橋とも
景色としては伏見櫓の見える広場側の方が奇麗かな。
宮殿東庭から中門を抜けて正門鉄橋を渡ります。
この鉄橋の上から正門と
普段は向こう側からしか見れない正門石橋を見ることができます。
正門石橋と正門鉄橋を合わせた総称で二重橋と呼ばれますが、
正確には立っている鉄橋の方を二重橋と呼ぶそうです。
一般参賀では正門石橋を渡って正門に入り、
ぐるっと回って正門鉄橋を渡って中門から東庭に入ります。
一般参観では正門鉄橋を渡りきったところで折り返しです。

伏見櫓

正門石橋の反対側に伏見櫓が見えます。
その名の通り、京都の伏見城から移築されました。

宮殿(長和殿~豊明殿~連翠)

長和殿の北車寄せ
主に国内の来賓が利用する。
豪華なシャンデリアが見える。

再び宮殿東庭に戻って
北車寄せを抜けて豊明殿と宮内庁庁舎を繋ぐ
紅葉渡をくぐって山下通りに出て窓明館への帰路に着きます。

豊明殿と宮内庁庁舎を繋ぐ渡り廊下(紅葉渡)
これが限界。

この上の写真が最も宮殿を一望し、宮殿の奥がのぞけるスポットです。
左が豊明殿、中央が連翠。(※いずれも饗宴場として使用される。)
右に天皇陛下が公務をされる表御座所の西車寄せが見えますが、
どれも遠くから眺める感じで、長和殿のような興奮はあまり感じません。


そして、これらの建物に囲まれた正殿は全く見えません。
即位礼正殿の儀で公開された中庭からの景色がやはり一番美しい。
そしてそれを実際にこの目で見れるのは限られた人たちなんだろうな…。

2014年(平成26年)に上皇陛下の傘寿記念で
宮殿特別参観が行われ、宮殿内部が初公開されましたが、
平均倍率573倍の抽選だったそうです。

一般庶民はここまで…
はたして皇居に御呼ばれされるほどの上級国民になれるのだろうか?


桔梗門



ツアーはこれで終了。
コインロッカーのお土産を忘れずに取って
桔梗門で首掛けを返却して終了です。
ちなみにコインロッカーは100円を入れて
最後に戻ってくるタイプです。
なかなか見れないので桔梗門を最後に撮影。

楠木正成像

楠公レストハウス

参観時間は約1時間15分で、
終了したら11時15分ごろといい時間なので
楠木正成像の近くの楠公レストハウスで昼食を取りました。

一汁三菜御膳(日替わりランチ)1,100円(ドリンクバー付き)

奉祝記念として菊紋入りのお箸を持ち帰りできると聞いていて
皇居参観でもあえて箸を買わずに来たのですが、
昨年を持って限定数に達したので終了との事でした(´・ω・`)

まぁ何はともあれ、
上野の東京国立博物館での高御座と御帳台の特別公開と来て
念願の皇居一般参観に行くことができました。
後は一般参賀ぐらいでしょうか…?
やはり実際にこの目で天皇陛下を拝んでみたいところですね。

この後国会議事堂の参観に行きますが、
長くなったので次回へ続く…

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