楠公レストハウスで昼食を取った後は
国会見学に行きました。
国会議事堂は明治から建設計画がありましたが、
その予算や建築様式などを巡って長らく議論が続き、
竣工されたのは1936年(昭和11年)と意外と歴史が浅く、
参議院見学
国会が開かれていない間は誰でも参観できます。
衆議院と参議院で受付が異なっており、
担当部署も明確に分けられています。
衆議院は土日も受け付けていますが、
参議院は平日のみとなっているので
せっかくなので参議院の参観に行きました。
長らく議事堂内部は
衆議院は本会議場のみ撮影OKで
参議院は参観ロビーのみで原則撮影禁止だったらしいのですが、
昨年の11月というほんの少し前に解禁され
両院とも立ち止まれる場所では撮影できるようになりました。
国会見学は皇居一般参観と同じツアー形式で
参観ロビー
参議院は戦前、貴族院でした。 |
議員席を再現したもの。 実際に座って議決ボタンを押せます。 |
本会議を始めるときに議長が叩くギャベル 衆議院にはありません。 |
国会議事堂のミニチュア。後ろの議員会館とは地下で繋がっている。 |
レゴで作った国会議事堂。 |
貴族院時代に明治天皇がお座りになった椅子 |
参観ロビーの展示は見ごたえがあって待機中も退屈しません。
こうした展示は衆議院にはないので参議院参観の方に興味ありました。
途中で団体のおばさまたちがぞろぞろと入ってきて
気まずい感じになりますが、ここは耐えますw
皇居参観であれだけ人がいたのだから
もっといるのかと思ったら結局個人参加は自分ひとりでした。
団体とは別行動で衛視さんと二人っきりで参観スタートです。
おばさまたちに紛れずに済んで少し救われました(;^ω^)
参議院本会議場
人数が多いと階段で上がるそうですが、
国会議事堂は大きいので3階と言っても5階分ぐらい上るそうです。
ここから傍聴席に入り本会議場を見下ろします。
本会議場 |
テレビでは見慣れた光景ですが、眼前にすると興奮します。
面白いのはそれぞれの役職、身分によって
会議場の入り口や座席位置が違うという事です。
会議で発言したり、
議決権を行使する参院議員は二階から議場に入り、
議長が正面中央の演壇の後ろのひと際高い席に座り、
大臣は両翼のひな壇に座ります。
席順はその都度の内閣で変わりますが、
内閣総理大臣は向かって左、
最も議長席に近い席に座るのが慣例となっています。
国会議事堂は左右対称に作られおり、
衆議院と構造的にはほとんど一緒ですが、
参議院にのみ天皇陛下が開会のお言葉を述べられる玉座があります。
会議を記録する速記者は上記の画像の通り、
一階から入場し仕切りで議場と区切られています。
そして一般国民や報道関係者は三階から傍聴席に入ります。
向かって左角には天皇皇后両陛下以外の皇族が傍聴される皇族席、
向かって右角にはノーベル賞受賞者などが傍聴される貴賓席が
他の傍聴席とは独立した形で用意されていますが、
皇族席は過去二回、貴賓席は過去五回しか使われていません。
議場向かって左の外国関係者と衆議院議員傍聴席、角に皇族席 |
議場向かって右の公務員席。角に貴賓席 |
そして我々一般の傍聴席の真横の区切られたスペース、
議場の真後ろに天皇皇后両陛下が使用される御傍聴席が用意されています。
この御傍聴席は過去一度も使われたことがありません。
辛うじて席を拝見できる。 向こう側におばさま団体… |
天井のステンドガラス ステンドガラス、ドアノブ、ポストは海外製です。 |
御休所
徒歩で中央階段を上り、まっすぐこの部屋に入ります。
当時の建築技術の粋を集めて作られています。
椅子は釘など一切使わず
一本の桜の木をくりぬいて作られており
L字のテーブルは戦前、昭和天皇が軍服をお召しになっていたので
軍帽などを置くためのスペースとなっています。
入り口は一枚の大理石をくりぬいて作られている |
壁面には桜と橘の彫刻 平安京の紫宸殿の前庭に植えられる左近の桜・右近の橘に由来。 |
皇族方の御休所 |
中央広間
中央玄関正面のステンドグラス |
衆議院方面に続く赤絨毯。 左に板垣退助像、右に大隈重信像 |
参議院側。真上からの伊藤博文像 |
空席の台座 |
三階から中央広間を見下ろす。
中央広間の天井 |
国会内通路
アメリカ製のポスト |
吸気口 |
参議院中庭
参議院前庭
参議院玄関 |
代表して地元京都のきたやますぎを撮影 |
国会見学は参議院だけでいいやと思ってましたが、
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