先日、気分転換で弟と鎌倉まで出かけてきました。
鎌倉駅で落ち合ってまず鶴岡八幡宮へ・・・
鶴岡八幡宮
由比ヶ浜から本殿までは長い参道が通っています。(若宮大路)
グーグルアースマニアとしてはこの道を歩いてみたかったw
鎌倉は鶴岡八幡宮を中心とした都市で
日本初の武家政権、鎌倉幕府の中心地でした。
なぜ源頼朝が鎌倉を首都としたかというと
京都同様、風水的に理想な四神相応の地だからです。
○鎌倉の四神相応
東 青龍 … 川(滑川)
西 白虎 … 道(東海道)
南 朱雀 … 湖(由比ケ浜海岸)
北 玄武 … 山(大臣山)
参拝を済ますと、昼時だったので鎌倉丼なるものを食べました。
海老が入った卵とじ丼です。
このお店は海老の天ぷらですが
店によってエビフライだったり違いがあるようです。
ちなみにサザエが入っている江ノ島丼という名物もあるようです。
定泉寺
その後はメジャーな観光スポット鎌倉大仏をスルーして
マイナーな田谷の洞窟へ行きました。
実は今回の旅のメインでもあります。
真言宗大覚寺派田谷山定泉寺境内にある人工洞窟です。
正式には「瑜伽洞(ゆがどう)」と呼び、
瑜伽とはヨガの語源にもなった密教用語です。
鎌倉時代に真言密教の修行場として開鑿されました。
弘法大師(空海)の像。 |
入場料400円を払うとロウソクが手渡されます。
洞窟内は照明が整備されているものの薄暗いので
ロウソク立てにロウソクを刺して火を灯して進みます。
探検みたいでワクワクしますw
一人だと人によっては怖いかも・・・(;^ω^)
少しの風で火は消えてしまうし、
天井も低いところも多いのでゆっくりとしか進めません。
弟は4回ぐらい消してましたw
残念ながら洞窟内は撮影禁止という事ですが、
修行僧が手彫りで掘った仏様や宗教画、梵字がいっぱいでした。
洞窟の表面にはノミの跡がびっしり、
真言を唱えながらお坊さんが
コツコツ掘り進めた情景が浮かんでくるようです。
洞窟の中には
西国三十三箇所、坂東三十三箇所、秩父三十四箇所、四国八十八箇所など
全国の巡礼地の壁画があり、
この洞窟を巡るだけで全ての巡礼地を回ったことになるそうです。
すごく便利!
子宝にもご利益があるお寺で、洞窟の隣には水子供養の場所もありました。
江島神社
洞窟巡りを終えると、弟がどうしてもしらす丼を食べたいというので
モノレールで江ノ島まで
江ノ島は函館などと同じ陸繋島です。
しかし、伝説によると江ノ島はもともと島ではなく
悪龍が住み着き人々を苦しめた時、ある日大地が震動し、
海上に島があらわれてできたとされます。
この島に弁財天が降り立ち、その美しさを武器に悪龍を退治したとして
江島神社では古くから弁天信仰があります。
安芸の宮島、近江の竹生島と共に日本三大弁財天の一つです。
江ノ島はマリンスポーツでも有名ですが、
江島神社はまさに海の神様である宗像三女神を祀っています。
三姉妹の中でも市寸島比売命は神仏習合で
七福神としても有名な弁財天と同一視されているのです。
江ノ島の弁天様は裸弁天で知られ、裸の姿で妖艶なイメージです。
何かとえっちい説話が多いようです。
西洋美術では有り触れた裸像ですが日本では珍しいです。
しっかり性器まで掘られたというから驚きです。
画像で見る限りさすがに見えないように工夫しているよう(;^ω^)
ちなみに弁財天奉安殿(弁天堂)に安置され、入場は有料です。
せっかくだったら行けばよかったw
江ノ島はひたすら急な坂を登る感じなので結構疲れます。
ところどころにいる猫で癒されましょうw
江ノ島は猫の島としても有名です。
しばらくすると飲食店が出てきます。
ここで一休みしてしらす丼を食べました。
生しらすは人気なので早くなくなる店も多いです。
江ノ島は正面から見ると緑が多く穏やかな表情ですが、
島の反対側は荒々しい崖になってます。
海が穏やかな日はべんてん丸という遊覧船に乗って
島を結ぶ弁天橋からこの裏側まで運んでもらえます。
東映!ってかんじ
この日は波が高いのでやってませんでした。
島の裏側には江島神社発祥地とされる岩屋洞窟があります。
この先にあります。
似たような田谷の洞窟も行ったし、
受付も終わってたしで今回は入りませんでした。
富士山にまで洞窟がつながっているという言い伝えがあるそうです。
そもそも洞窟は異界との境界であって、母体の産道とも言われます。
20世紀最大の魔術師で性魔術も研究していた
アレイスター・クロウリーも1900年来日の際、鎌倉を訪れ、
この裸弁天や田谷の洞窟を見て
日本の性信仰の懐深さを察知したと言われます。
田谷の洞窟の定泉寺が子宝にご利益がある事もなんとなく合点がいきました。
以上、ちょっとマニアックな鎌倉&江ノ島旅でした!(^O^)
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