平等院と宇治神社。

京都帰郷レポ三回目ですw

時代祭や平安神宮は京都市内ですが、
私まん丸。の生まれは京都市の南に隣接する宇治市です。

京都と奈良の間ぐらいだし、
京都駅からJR奈良線で30分弱と近い割に
宇治は案外スルーされますよね?(;^ω^)
京都観光の南限というと伏見稲荷とかになっちゃうんじゃないですか?
なので今回は少し宇治を紹介させてくださいw

宇治と聞くと宇治茶、宇治金時など
お茶のイメージを持つ方は案外多いかも知れませんが
実は案外有名な建物が宇治市にあります。

そう平等院です。
平等院の鳳凰堂はみなさんのお財布の中にありますよねw
10円玉の裏は比較的有名ですが
なんと最高券面額の1万円札の裏にも鳳凰堂の鳳凰が書かれているのです!

宇治生まれとしては少し誇りですよねw

宇治は『源氏物語』宇治十帖の舞台であり、
平安時代初期から貴族の別荘が営まれていました。
平等院は元々藤原氏の別荘でしたが、藤原頼通によって寺院に変わりました。
今は特定宗派に属していませんが
当時は天台宗と浄土宗を兼ねており阿弥陀如来を本尊としています。

平等院が創建された平安時代後期、
日本では「末法思想」が広く信じられていました。
釈尊の入滅から2000年目以降は仏法が廃れるという思想です。
実際に人災や天災が続いたため人々の不安は一層強まります。
その事から以前の仏教は、現世での救済を求めるものでしたが、
来世での救済に変わっていきます。(極楽浄土)
この流れがやがて鎌倉時代に入って
浄土系宗派が大きな力を持つ事になっていきます。

信仰すれば救われるという思想(他力本願)は
キリストやイスラムなどのアブラハム系宗教とも通ずるところがありますね。

写真を見て頂ければわかりますが、
日暮れ時に訪れたので正面から撮ると逆光で暗くなってしまうように
平等院は西を背にして立っています。
このように仏教では西方極楽浄土といい西の方角を信仰しました。
この点、キリスト教ではエデンの園は東方にあると信じられ
東の方角を信仰しておりこの対比は興味深いです。

平等院は左右対称の他に例を見ない建造物で、池に反射する姿も美しいです。
平等院はまさに当時の人々が理想としていた浄土(天国)を表現しています。
北海道時代だった2012~2014年の間で
屋根の葺き替え・柱などの塗り直し修理が行われたらしく
朱色の美しい平等院が見れますので
機会がある人はぜひ訪れることを勧めます。(・∀・)

さて平等院を出て、宇治川に出ると宇治神社に続く橋が掛かっています。
この宇治川に架かる橋の一つ宇治橋がありますが、
日本三大古橋の一つと言われており、
宇治川周辺は古くから交通が発達していました。
(※ちなみに宇治橋は写真には写っていませんw)

宇治橋を渡り北上すればやがて京都(平安京)に入りますが、
神道の総本山伊勢神宮の参道にも五十鈴川にかかる同名の「宇治橋」があります。
伊勢神宮を訪れた時から何か関係があるのではないかと疑っておりますw

ここが宇治神社です。
一般的には世界遺産の宇治上神社の方が有名ですが、
閉まっていたので今回は宇治神社だけです(;^ω^)

(いちお鳥居だけ)

狛犬は獅子と一角獣で手や口を浄める手水舎には珍しくウサギがいます。
そもそも宇治という地名ですが昔は「莵道」と書かれウサギと縁が深いのです。
そのあたりの神話的エピソードは島根の因幡のウサギを思い起こします。

まだまだ語りつくせぬ宇治がありますが、
非常に魅力が多いところだということが
お分かりいただけたのではないでしょうか?

これから紅葉も進み風景もより一層美しくなります。
もし京都に観光される方がいらっしゃいましたら
我が故郷、宇治まで足を伸ばして見てください。

平等院に行ったら近辺で茶そば食べて、
宇治川を渡り宇治神社、宇治上神社
宇治川沿いを抹茶ソフト食べながら散策、源氏物語ミュージアム
なんてコースがいいんじゃないですかね?w

宇治だけで1日普通に遊べますよ(^ω^)
次の記事はもっと濃い宇治を紹介しますw

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