奈良・飛鳥観光。

帰郷三日目は弟を連れて奈良の飛鳥を観光しました。
御朱印収集に他人を巻き込んでいくスタイル

最大の目的は5日に手に入れた御陵印帳を持って
畝傍陵墓監区事務所に行って御陵印収集をスタートさせることです。
畝傍と飛鳥が近いので
6日に四天王寺から始めた仏教の御朱印も
聖徳太子関連の御朱印を一気に集められるという狙いです。

橿原神宮

橿原神宮前駅を出てすぐ看板が出迎えてくれる
一の鳥居
神橋からの二の鳥居
南神門
外拝殿

あいにくの天気でしたが、
まずは橿原神宮で旅の無事を祈ります。

橿原神宮は東京の明治神宮と同様に近代に作られた神社ですが、
奈良県内では春日大社に次ぎ初詣参拝者の多い神社です。
初代の神武天皇の御所があったと伝わる畝傍山の麓に
明治天皇によって神武天皇を祀る神社が建てられました。
このため橿原神宮は日本建国の地とされます。

皇紀表記なのが特別感があり嬉しい

畝傍御陵

橿原神宮の北鳥居から出て徒歩で隣にある
初代神武天皇陵二代目綏靖天皇陵を参拝しました。
一駅ぐらいは歩きます。

神武天皇陵

初代天皇の陵墓とあってその規模の大きさ
そして奇麗に整備されていることに驚きます。
参拝者が自分たちだけだったのでなおさら荘厳な空間に圧倒されます。

綏靖天皇陵

欠史八代を代表して二代目の綏靖天皇陵も参拝。
参拝を済ませて
宮内庁畝傍陵墓監区事務所御陵印を貰いに行きました。
実家から近い京都の桃山陵墓監区事務所から集めることもできましたが、
やはり最初は神武天皇陵の御陵印からと思い
奈良御陵印スタートの地に決めていました。

購入済みの御陵印帳

いっきに30個の御陵印を押します。
初代と二代しか参拝してないけど許してください!w

実際に参拝した天皇陵の御陵印ページ
正式な陵墓名と所在地が即位順に並ぶので見やすい。
ちょっと朱肉が薄かった。



畝傍山を横目に駅に向かって歩き、電車で飛鳥方面に向かいます。

石舞台古墳

飛鳥駅についたら
「ミステリーロマンASUKA飛鳥王国パスポート」を購入。(100円)
観光案内とお得な割引チケットが付いています。
飛鳥エリアは観光スポットが点在しているので
チケット割引を使ってレンタサイクルで回る予定でしたが雨天のため、
主にバスと徒歩で回る事に。(これが後々辛いことに…)

まずバスで一番遠方にある石舞台古墳に行きました。
その前に腹ごしらえです。
バス駐車場近くのレストランで古代米と地元の野菜を使った食事を頂きました。

こんにゃく棒と飛鳥王国パスポート
古代米御膳

弟は古代米カレーを食べていました。
こんにゃく棒奈良名物にしようという動きがあるようです、
プリっとしてておいしいのはおいしいですがやはり地味…(;^ω^)

石舞台古墳は蘇我馬子の墓だと言われています。
通常の古墳と違い石室がむき出しの状態になっているのが大きな特徴ですが、
墓が暴かれたのは
崇峻天皇を殺し独裁を行った末、大化の改新によって滅ぼされる
蘇我氏への懲罰だったのではないかとも言われています。
多くの謎が残る飛鳥の象徴的な遺跡ですね。
さすがミステリーロマンASUKAだわ。
小学生以来の訪問ですが、
後続に迫る修学旅行生の集団に追い出されるように退散。

川原寺跡

石舞台古墳の後にバスで移動して
川原寺跡橘寺に行きましたが、
一時間に2本など本数が少なくバスが来るまで結構待たされる羽目に…

このエリアは飛鳥京の中心地ですが、
飛鳥京は後の藤原京、平城京、平安京のような
計画された条坊制の都城都市ではなく、
天皇の住居や政治施設があったとされるエリアを指し、
発掘される遺構も複数の時代の物です。

川原寺は飛鳥寺・薬師寺・大官大寺と並ぶ飛鳥四大寺一つで
多くは平城京遷都の際に移転しますが、
川原寺だけ飛鳥に残ったとされます。
今その姿はなく遺構が川原寺跡として残っています。

川原寺跡
となりの弘福寺川原寺の御朱印もいただけたようですが、
そもそも名前が違うし、全く別のお寺だと思い込んでおり、
跡地を眺めた後はさっさと南隣の橘寺に行ってしまいました(;^ω^)
弘福寺では本堂を拝観して写経体験の後に抹茶を頂ける
写経コースがあるそうで、非常に興味深い。
川原寺は日本で最初に写経が行われた場所とされます。
御朱印も本来は写経の証なので時間に余裕があったら行ってみたい!

橘寺

二面石
昨日の四天王寺同様に仏法最初と石碑に刻まれていますが、
この橘寺は四天王寺を建てた聖徳太子が生まれた場所とされています。
現在は天台宗に属します。
厩戸皇子という名でも知られる通り、
太子はキリスト同様に馬小屋で生まれたと言う伝説がありますが、
その馬小屋は残されていません。
あまり知られていないのか修学旅行生もいなかったですね。
 
四天王寺と並んで太子誕生所の御朱印ももらいました。

飛鳥寺

飛鳥大仏
聖徳太子ゆかりの寺の次は
蘇我馬子(蘇我氏)ゆかりの寺である飛鳥寺へ…
あらかじめバスの出発時間を確認してから訪問。
先に朱印帳を渡しておくという段取りをとりますw
飛鳥寺も四天王寺と並んで日本最古の寺院の一つ。
今は真言宗に属しています。
蘇我氏滅亡後も存続し、
奈良時代には元興寺として平城京に移転、
ここは本元興寺と呼ばれることになりますが、
落雷による火災で建物が焼け、
近代までかなり荒廃した状態だったようです。
しかし御本尊の飛鳥大仏だけは相次ぐ災難にも拘らず無事で、
今も飛鳥時代と同じ場所に安置されています。
ちょうど修学旅行生が来ており、
一緒に飛鳥大仏を拝み、お坊さんのお話に耳を傾けました。
その後、大化の改新で首を飛ばされた
蘇我入鹿の首塚も見ましたが写真を撮り忘れた(;^ω^)

せっかく奈良まで来たので
この後は飛鳥を離れて、大和国一宮大神神社に行きたかったのですが、
御朱印受付終了の時間まであまり猶予はない上に
これまで付き合ってた弟が疲れたのか「先に家に帰る」と言い出しましたw
ここからは駆け足で一人旅です。

大神神社

急いでるためか今見ると写真がブレブレであるw
拝殿

大神神社は多くの神社で神様がいるとされる本殿がなく
拝殿の向こうの三輪山自体をご神体とする日本で最も古い神社です。
藤原京は周囲を香具山、畝傍山、耳成山の
「大和三山」に囲まれた都市ですが、
そこから北東に少し外れたところに三輪山はあります。
飛鳥の甘樫丘周辺が蘇我氏の拠点であったように
三輪山周辺は大王家(天皇)の拠点であり、
大神神社は元伊勢の一つとされます。

なんとか時間内に参拝し御朱印を頂けました。
駆け足で境内を通りましたが、
日本最古の神社と言われるだけあって
とても神聖な雰囲気の感じられるいい神社です。
もう少しゆっくり見たかったなー

昨日の摂津国一宮に続き大和国一宮の御朱印も獲得した
目的はひとまず果たせたので満足ですが、
これまでの
かなり公共交通機関をお得に便利に使ってきたのと比較すると

飛鳥はバスや電車の本数自体が少ないし、
かなりうまく時間調整しないと手痛いロスを食らいます(;^ω^)
食事も観光地周辺で済ませるつもりでいないと
飲食店やコンビニも少な目なので
腹を減らしながら田舎道をひたすら歩くことになりかねません。
奈良はもう少し観光に力を入れてもいいんじゃないかなぁ
次は春日大社東大寺を目指して奈良市内を回りたいと思ってますが…
さすがに飛鳥よりは大丈夫だろう…

まぁ飛鳥観光は元々レンタサイクルで回るつもりでいましたし、
雨天でそれが使えなくなったのが響いた気もします。
快晴なら飛鳥王国パスポートを最大限活用し
気持ちよくサイクリングしながらのどかな空気を味わえたかもしれない。
まだ未使用の割引チケットが残っているので
機会があれば快晴のタイミングで再訪したい。

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